ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
True blue
2013/10/05
Sat. 02:29
"TRUE BLUE"という色のインクを使った。
(余談ですが、英語の"true blue"には信頼できる人間という意味があるらしいです。多感な時期にMadonnaの"True Blue"を聴いてました。あ、まだ生まれてませんでしたけれど。余談終わり)
15年くらい前の古いインクで、キャップ内部のゴムパッキンがガラス壜に同化するかのようにぴったりとくっついてしまっていて、やや強引な手を使って開けざるを得なかった。
そのパッキンのおかげではあるのだが、インクは劣化も乾燥もせずに生き延びていた。
闇を宿したような濃紺の液体をスポイトで吸って、水を張った溶き皿に落とす。
滴が水に触れるやいなや闇は瞬く間に消え失せ、光を背後に従えたような鮮やかな青が立ち現れる。

水に溶け込んだその青はあまりにも嘘が無さ過ぎて、逆に使うのが難しかった。
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