ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
秋の虫オケ
2013/10/11
Fri. 05:25
週に一度くらいの頻度で通る自転車コースに、道中、延々と(と言ってもそんなに長くはないのですけど体感として)続く緩い上り坂のあるルートがあります。
その坂は、平坦な道よりはもちろんたいへんで、かと言ってそんなに気合いをいれて腕力でハンドルをぐいぐいひっぱって立ち漕ぎするまでもない、まあ太ももがちょっと張るぐらいで上りきってしまうくらいの坂で、そこを通るときには、面倒くさいなあとか、退屈だなあとか、早く終わらないかなあとか、そんな考えばかりが頭をよぎるわけです。

それでこのあいだの夜、その道をえっちらおっちら上っていると、道沿いの叢の中からびっくりするくらい様々な虫の声が聴こえてきて、それがウィーン・フィルハーモニーの演奏する「田園」もかくやという感じの音種と音量と音質で、あそこらへんは弦のエリア、ここらへんは管のエリア、むこうは打のエリア、なんていう風にきちんと楽器(虫)ごとに棲み分けて演奏しているのがよくわかって、それを聴きながらペダルを漕ぐのがなんだか楽しくて、坂道がぜんぜんめんどくさくなかったなあっていう話でした! おしまい! 寝ます!
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