ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
乾いた風
2022/02/16
Wed. 15:44
ついこの間まであった家が無くなっていた。
遮られていた空が見え、知らない土地にいる気がした。
何も無くなった土地の上には乾いた風が留まっていて、空っぽの冷蔵庫のように静かだった。
前の電柱には何かのシールを剥がした痕があった。
留まっていた風が急に自分に向かって吹いた気がして、ポケットのハンドクリームを握った。
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2022/02/16
Wed. 15:44
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Author:KOY
美術作家/書家