ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
ベランダの隅のなにがし
2013/09/01
Sun. 05:26
寝室のベランダのいちばん隅に、なにやら正体のつかない紙状のものが転がっていた。
200mlのブリックパックをつぶしたくらいのもので、下から投げ込まれたか、上の住人が誤って落とし、ちょうど風で入り込んだか、隣室から隔壁下の隙間を縫って来たか、その理合は違えどいずれかの方向からやってきたものには違いない。
寝室のベランダは、年末の掃除をするとき以外はほとんど出ない。窓は毎日開けるものの、狭いということもあって洗濯物を干すでもなく植物も置いているでもなく、出る用が無いのだ。
それで、今日はその紙くずの正体を白日の下にさらすべく(すでにさらされているのですが)、ベランダに降り立ったのだった。
手に取ってみると栽培用のきゅうりの種の袋だった。振るとさらさらと鳴り、まだ半分くらい残っているようだ。捨てようかとも考えたが、たぶん隣の人のものという推測が強まったので、エントランスの掲示板にピン留めしておいた。

新しい技法でちょっとした小品をつくっていて、これがけっこういい作品になりそうです。
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