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ASHINO KOICHI +plus

彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ

白い靴下を履いたネコ 

2016/03/22
Tue. 04:38



すべての脚先が白くなった、銀鼠色のネコがいた。
ずっと昔、同じような色をしたネコと遊んだ日のことを思い出した。

僕たちはその年の夏、出会ったそのネコにホワイトソックスという名前をつけたのだった。
マンションの斜向かいにある駐車場から、その白い靴下を履いたネコはひょっこりと現れた。
人馴れしていて、目が合うと、尻尾をぴんと立て優雅な小走りで側に来ては、鳴きもせずに僕たちの膝下にすりすりしながら行ったり来たりするのだった。そのすりすりにはまったく媚びが無く、友人同士のごく当たり前の挨拶のようで、なんというか、ホワイトソックスに対等に扱われている嬉しさのようなものが僕にはあった。
ホワイトソックスに会えるのは2日に1度くらいで、コミュニケーションをとれた日は一日中幸せだった。
しかし空気に秋の気配が混じり始めると急にそれも間遠くなった。そして紅葉があざやかに色づいたころホワイトソックスは僕たちの前から完全に姿を消した。何かあったのではと駐車場の隅から隅、近所一帯を探し回ったが、終ぞ見つけることはできなかった。




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まあ、真相は飼い猫で、変な人たちに最近からまれていると知った飼い主が外出制限していたのではないかと。そう思うと気が楽です。

どこかにホワイトソックスを撮った写真があったはずだと軽く探してみたのですが見つかりませんでした。
忘れたころにぴょんと出てくる気がして、そのときは必ず載せようと思います。

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見つかったので追載します(3月23日)。


R0023097.jpg



なんかいまいちだな。可愛さが伝わらない。

 






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