ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
しっぽ
2016/05/28
Sat. 02:56
柴犬と何かの雑種のようなその犬の顔には黒のマジックで眉毛が書かれてあった。
左右不均等の悲しそうな極太の眉だった。
すりきれた首輪でリードは無く、飼い主も見当たらなかったが、周りにいる誰もその犬のことは気にしていないようだった。
男の子がどこかからやってきて何か食べ物をその犬に与えた。
その犬はしっぽをびゅんびゅん勢いよく振りながら、悲しい眉で食べていた。

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