ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
手袋とサンダル
2017/05/12
Fri. 05:25
道に、冬用の革手袋が片方だけ落ちていた。
手首の部分がファーになっている、高価そうな婦人用のものだった。
なぜこの時期に、とその場違いさに違和感を覚えた。ちょっとしたオーパーツだ。
おそらくこの手袋の背景にはながいながい物語があるのだろう。それを考えると夜も眠れない。もう朝ですけど。

軍手がぺたんこになって車道に落ちているのはよく見ますが、あれはおそらくトラックの荷台に置きっ放しになっていた物が、走行中に飛んでしまったのでしょうね。
昔、友人と海に行った時に、友人が海用のサンダルを車のルーフに載っけて着替えをし、それを忘れたまま発進。
高速に乗ってスピードを上げた途端、バックミラーに映る、後方にふっとんで行くサンダル。
別離をテーマにした映画のワンシーンのようでした。
サンダルがあれほど悲しい表情をしたのを見たことがありませんでしたし、おそらくこれからもないでしょう。
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