ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
彼の地(1)
2018/04/14
Sat. 05:14
彼の地は小雨がぱらついていて、横浜よりも気温は15度も低いらしかった。
15度の差は大きい。
昼夜の温度差が大きいほど作物は美味しくなるというようなことはよく聞くが、人間はただ風邪をひくだけだ。
駅ビルのトイレに入り、リュックに忍ばせてきたセーターをシャツの上に着た。それでも寒い。
冬用のアウターを持ってくるべきだったと悔やんだ。
家を出たのは6時半で、もうすぐ正午になろうとしていた。
一睡もせずに新幹線に乗り込んでしまい、車内ではすこし微睡んだものの、体のだるさはとれない。
とりあえず何か食べないと燃料不足により凍死のおそれがある。
駅ビルで食べることも考えたが、せっかくなので駅からはなれて店を探すことにした。
小雨の中、傘を持っていないにもかかわらず。

細かく震えながら駅から伸びる道を歩く。
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