ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
彼の地(3)
2018/04/17
Tue. 05:20
庭園に着くと、わずかな日差しが雲間から零れるようになり、寒さも和らいだ。
葉がだいぶ目立ってきた桜の樹の下を歩くと、薄い木漏れ日がからだの上を流れていった。
以前、木漏れ日をモチーフにした墨画を描いているときに、「木漏れ日」という状況に対する単語は英語圏にはなく、状況そのものを説明するしかないらしいことを知った。
雨季の終わったオレゴンの桜はどうなっているのだろう、とふと思った。
周辺のホテルで貸出しているのか、着物姿の女性の姿がちらほらと見受けられ、その和装に落ちる木漏れ日もまた風情があって良い。
観光中の外国の方たちの目にもそれは心地よく映るようで、多くの外国人が、sunlight filtering through trees の下で着物姿の女性たちと一緒に写真を撮っていた。たまたまそういう場所が多かっただけかもしれないが。

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