ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
ミッシング
2020/03/14
Sat. 05:58
普段はすらすら言えることなのに、突然尋ねられると、まったく答えられなくなることがある。
稀にある、くらいだったものがいつしか、偶にある、それから、まあある、それから、よくある、と頻度が徐々に上がってきている。
たとえば電話番号がそうだ。いつもすらすら言える。もちろん今だってすぐに言える。
なんなら頭の「0」を取った残りの10桁を8進数変換にしたものだって即答できる。嘘だけれども。

この間、公共施設に電話をしたのだが、そのときに電話番号をきかれた。
むむ、と思った。
もうまったく出てこない。頭の中は真っ白だ。
あれあれなんだっけ、と焦るほど、関係のない数字が出てくる。
一番最初に使っていた携帯の「01021□7099」、それから桁が増えた「090121□7099」、それからそれからバッテリーが爆発寸前で逝ってしまった一つ前の携帯番号しか出てこない。
(横道に逸れますが、上記の「010」から始まる最初の携帯はTu-Kaでした)
焦った挙句、「昔の携帯番号じゃダメですよね」などと頭の弱さを露呈した言葉を発してしまう。
「今、お使いになられている番号ですか」と訊かれ「いや、使ってないです」と答える。
「それではちょっとダメですね」と言われ「そうですよねー」と答える。あたりまえだ。
けっきょく、右往左往しながら書いてあるものを探し出し、事なきを得た。
もう、脇汗がすごかった。
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