ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
追手
2020/08/08
Sat. 05:57
小さい頃から繰り返し見る夢がある。
私は馬に跨り林の中にいる。
欧州のような気がする。
木を通して眼下には湖が見える。
遠くからこちらに近づいてくる馬の足音が聴こえる。
追われているのだ。
足音から逃げるように馬を走らせると、立派な城にたどり着く。
城の中に人の気配はなく、階段を上り、一室に入る。
部屋には大きな寝台があって、その下はちょうど人が入れるくらいの隙間がある。
その隙間に私は横になって身を隠す。
階段を上る足音がする。
ドアが開く。
銀色の鎧の足がこちらに近づく。
だいたいいつもそこで目が覚める。

夢の中でこれは夢だとわかっている。
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