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ASHINO KOICHI +plus

彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ

起き抜けの声 

2020/05/16
Sat. 05:49



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友人に電話をした。

呼び出し音が鳴っている間、前の道を救急車が通って行った。

小さい頃、外で遊んでいる時にサイレンが聞こえると、とても不安になったことを思い出した。

程なくして友人は出た。滑らかではない水分の多い声音だった。

ごめん、寝てた?と私が聞くと、いや、寝てない。とやはりまだ籠もった声で友人は答えた。

どうでもいいことなんだけど、と前置きして、私は、呼び出し音と救急車のサイレンが変にマッチすることを話した。

喋りながら、机の上の紙に「いや、寝てたな」と万年筆で無自覚に書いていた。

友人は、へえそうなんだねえ。と口の運動をするかのように言った。


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