ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
グルジアの罠
2020/11/26
Thu. 02:45
去年の10月に、「世界を料理で旅してまわる月間」と題し、あまり知らない国の料理を作ってただただひたすら食べるという、聞きようによっては虚しさだけが響く企画を訳あって敢行した。

その中でグルジアの「シュクメルリ」という料理を作った。まあ、自分で言うのもなんなのだけれども、グルジアの風光明媚な土地を思い浮かべながら美味しく食べてしまったわけなのであるが、なぜ今更こんなことを書くかというと、スーパーでこの「シュクメルリ」のレトルトが山積みセールになっていたのだ。長い前置きだ。
<SALE!「シュクメルリ」390円!(100g当たり) 1袋200g 780円(税別)>
だいたいこんな感じのPOPだった。
390円か、ちょっと高いけど買ってみようか、と手を伸ばしかけた。
ん?!
いや待て、よく見たら390円ではないではないか。
ぱっと見、1袋390 円のように見えるが、390円は100gあたりで、実際は1袋200gで780円である。
あのレトルトカレーと同じような大きさのパックのものが780円である。
これは高い。
(セールでその値段ということは本来ならもっとするのだろうということで調べてみたら、yodobashi.comで900円だった)。
店側も、このセール価格ですら売り切るのは難しいだろうと認識しているのか「100g当たり390円」などと、ちょっとでも安く見せたいというか、そんな意図が見て取れるPOPになっている。これはすごい罠だ。お腹が空きすぎて注意力散漫になっていたらやられるところだった。
1袋390円だと思ってカゴに入れてしまい、そしてレジで気付かされるも何も言えず、家に帰ってから悶々としてしまう人(主に苦学生)たちが絶対いるだろうな、と思った。
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