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ASHINO KOICHI +plus

彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ

1Q84 BOOK3 

2010/04/17
Sat. 01:49

学生のころ、村上春樹の小説が大好きな女の子がいた。
私は、ゼッタイナジメナイ臭がぷんぷんと漂っている
彼の小説を手に取ったことすら無く、
彼女の嗜好を「ワカンネ」とただ嗤うだけだった。
でも、彼女がそれほどのめり込んでしまう作家とは
いったいどんな本を書くのだろうと思っていたのも事実で、
何度目かの「読んでみなよ」でついに折れることになった。
「ノルウェイの森 <上>」だった。
・・・数ページで挫折した。やっぱりだめだと思った。
ナジメナイ、と思った。

それから何年か経って、
「レキシントンの幽霊」という短編集を
感傷だったのか、自虐だったのか、
いまとなってはもう覚えていないが、通して読んでみて、
180度考えを改めることになった。
私はいままでなにをやっていたんだ、と過ぎた時を悔い、
なぜこれがわからなかったんだ、と自分の浅はかさを呪った。
それからは、それこそもう自由落下するように
村上春樹作品におちていった。





こういう本をこういうタイミングで買うのって
けっこう恥ずかしい。

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この記事に対するコメント

タ...さま
こんにちは。
三浦さんの小説は文庫化されたものは読むようにしているので・・・。

atelierkoy #79D/WHSg | URL | 2010/04/19 03:37 * edit *

つ...さま
こんにちは。
意外ですよね。
年齢は関係ないと思いますよ。でも好き嫌いはかなり出ると思います。

atelierkoy #79D/WHSg | URL | 2010/04/19 03:40 * edit *

私も「ノルウェーの森」を読んでナジメナイと思い、それ以来村上春樹は一冊も読んでません。
そんな私でも「1Q84」を読めばハルキストになれるでしょうか?
とりあえずBOOK1を読んでみようと思います。

M.ロス子 #79D/WHSg | URL | 2010/04/19 21:41 * edit *

こんにちは。
好き嫌いがありますからそれはなんとも・・・。
でも、読んでみられるとなにかしらあるかもしれません。
本当なら初期三部作をお勧めします。

atelierkoy #79D/WHSg | URL | 2010/04/20 02:46 * edit *

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