ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
冬、バスの中で。
2010/11/27
Sat. 00:48
バスに乗った。
最後に乗ったのは思い出せないほど遠い昔。
友人に乗り方を訊く。
いまはPASMOで乗れるらしい。
そういえば、PASMOにバスの絵が描いてあるわ。
大昔、五千円札しか持っていなくて、
「釣り銭無いので、他のお客さんに両替してもらってください」
と運転手に言われ、
「すみませーん、五千円札両替できる方、いますかー」
などと、たくさん乗客のいる中で大声を出して回ったことを思い出す。
バスの中はおそろしいほどの暑さで、気持ちが悪くなる。
しばらくすると、汗が、こめかみを、首筋を、背中を、大量に流れ始める。
自律神経がおかしくなってしまったのでは、と思うほど流れる。
目的地に着くころはワンサイズ小さくなってしまうな、と思うほど流れる。
マフラーを巻き、厚いコートを着たまま平気で乗っている人たちに
僕は死んだ目で、畏怖のまなざしを向けざるを得なかった。

友人がいなかったら危なかった。吐いていたかもしれない。
(昔、電車ではこんなことがあったなぁ)
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