ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
キッチン三景
2011/09/04
Sun. 15:35
ぼおっとしながらオリーブをスライスしていたら、親指の先にすっと刃が入っていった。
見る間に血は滲んであふれ、痛みは後からやってきた。
血をきゅっと吸ったら、肉が舌の上でぺろんとめくれた。
おそろしく長いこと使っている焦げ焦げの菜箸の先っちょが折れた。
日曜の朝から縁起が悪いなあもう。
でも、ずいぶん前に同じことが起こり、長さが違うまま使っていたので、これで等しくなったからいいんだけど。
でも、今日新しいものを買いに行こうとしてるんだけど。

檜のまな板に熱湯をかけたときのしゅわしゅわと控えめに鳴る音が好き。
お、君は生きているんだねぇと思う。
その後の檜の香りが漂う時間も好き。
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