ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
知らない商店街
2013/05/05
Sun. 03:29
夕方、自転車で知らない道を走る。
小さな商店街があった。
車が一台やっと通れるほどの道幅の両脇に、野菜や果物を売っている店、肉を売る店、電器店、お茶屋などが並んでいた。寿司屋や銭湯もあった。
昭和の雰囲気が濃く漂う、近所の人しか訪れることがなさそうな、懐かしさを感じる商店街だった。

肉屋の前に子どもたちが群がっていた。店先で焼いた焼き鳥が売られていて、それらが目当てのようだった。
銭湯帰りと思われる、髪が半乾きでタオルを首にかけた子どもたちが、焼き鳥を持ちながらあるいは串を口に運びながら楽しそうに笑っている姿は、その商店街にとてもよく馴染んでいた。
不意に夏の夕方の匂いがして、なぜだか泣けた。
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