ASHINO KOICHI +plus
彩書家・蘆野公一の日々のつれづれ
北鎌倉へ(前)<アジサイの途>
2013/06/14
Fri. 04:46

北鎌倉の駅に降りる。
薙刀をもった女子高生たちが線路沿いを歩いていた。
彼女たちの向こう側の瑠璃紺色をしたアジサイがやけに鮮やかに見えた。

記憶にある道とは違う小途を選んで、目的地に向かう。
家々の庭や軒先には、その家々の色とかたちをもったアジサイが咲いていて、そこに住む人がどれだけ手をかけているかがわかる。
どっちかというとガクアジサイの方が好きだ。

高い塀の向こう側から僕を見下ろしている一輪のアジサイがあって、アジサイにすら負けたか、と思う。
動揺して焦点も合わせられない。

ずいぶんICYな色をしたアジサイだった。
なんだかよく解らないけれど何年も前に行ったアサバスカ氷河を唐突に思い出す。
帰ってからこの彩りに影響を受けた作品をひとつ制作した。発表するかはわからない。
(続)
眠い。
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